2017年04月10日(月)
デザイナーが陥る無意識のバイアスを克服する方法とは?
デザイナーとしての仕事が無意識のうちにバイアスに縛られていると気付いたのは、つい数か月前のことでした。当時私は、夢のようなプロジェクトにとりかかっていました。それは、苦手だったカラーパレットの作成を克服する機会を与えてくれるものでした。UXの仕事では、クライアントのサイトを数種類作成したら、フィードバックをもらうのが典型的な流れです。ですから私も隣の席の人に意見を求めました。しかし彼は「私は好きじゃないですね、面白みがありません」と冷たく言い放ちました。
情熱をもって作り上げたカラーパレットを真っ向から否定されて落胆した私は、なぜ「面白みがない」と思ったのか尋ねました。答えは驚くべきものでした。
「全部同じに見えますよ。」
このようなやりとりを数分繰り返したあと、実は彼が色覚異常であることがわかりました。文字通りの色覚異常です。私が作った配色パターンが細かすぎて、彼の目には認識できなかったのです。瞬間私は、見えていなかったものがたくさんあることを実感しました。デザインの中で違っている部分があれば誰でも見てわかるものだと当然のように思っていたのですが、実際には人々が認識できないものがあるということに大変驚きました。自分にとって当然のように思えるものも、ほかの人には文字通り見えないことがあるのです。
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UX MILK
UX MILKはクリエイターのためのUXメディアです。デザインの情報をはじめ、プログラミング、マーケティングなど、モノづくりに関わる話題を幅広く扱っています。
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